「FXという言葉は結構いろいろな場所で耳にするけど、 実際にどのようなものかわからない。」という人も多いのではないでしょうか。 そんな方の為にFXについての基本的な知識を書いていこうと思います。
FXをやったことがない方でも、ニュースなどで「為替」「円高」「円安」 という言葉を聞いた事はあると思います。
為替とは2つの異なる通貨を交換する取引の事を言います。 ちなみに為替は外国為替取引の略です。
ニュースなどでよく聞く「本日の為替相場は1ドル=80円50銭でした」 というアレです。これは現時点で1米ドルの価値は日本円にすると80円50銭だということです。 為替というものは毎日、というか毎秒単位で変動しています。
この通貨の価値の変動を利用して利益を得る取引がFXです。
通貨の価値は基本的には上がるか下がるかの2択です。
例を挙げると、 1米ドル=100円の時に1万円分の米ドルを購入するとします。 時間が経って1米ドル=105円になった場合に先程買った米ドルを売ると 10500円になります。この場合500円の利益が出ます。 逆に1米ドル=95円になると500円の損失です。
単純に取引する金額が10倍になれば損益も10倍になります。
FXは簡単に言うとこれだけの仕組みです。 しかもPCやスマートフォンで24時間リアルタイムに取引が出来るため、 時間に縛られないところも大きな魅力です。
手持ち資金が少ない場合、
リスクは少ないですが利益も少なくなります。
もっと大きな利益を上げたいと思った場合に、
証拠金取引という仕組みがあります。
証拠金取引とは一定の証拠金をFX口座に預ける事で、 その何倍、何十倍(最大25倍)の金額を取引する事が可能になる仕組みです。
10万円の証拠金をFX口座に預けたとすると、 最大で25倍の250万円分の取引をすることが可能になります。
この小さな元金で大きな金額を動かす仕組みをFX用語ではレバレッジと呼びます。
FXの基本的な知識が身に付いたところで軽くシュミレーションしてみましょう。
証拠金5万円、レバレッジ10倍で運用してみます。現在1米ドル=100円とします。 レバレッジが10倍なので50万円分の米ドルを購入します。 つまり現在5000米ドル所持している事になります。
時間が経って1米ドル=95円になりました。
この時点で所持している5000米ドルの価値は
95円×5000米ドル=475000円
となるので、この場合25000円の損失です。
このまま日本円の価値が下がり続けるとFX会社の方でマージンコールという警告が発せられます。 マージンコールとは、証拠金が全てなくなることを防ぐためのものです。 処置としてFX会社が証拠金の追加を求めてきます(追証という)。 この追証を払わなかった場合、強制的に取引は終了となります。 このことを強制ロスカットといいます。
逆に1米ドル=105円になると25000円の利益になります。
レバレッジは少ない投資金でも大きな利益を生む事が可能でとても魅力的ですが、 それと同時にリスクも大きくなります。 初めのうちは低い倍率と小さな投資でFXに慣れることをおすすめします。